3歩進んで2歩下がってもいい~ダイエットと摂食障害と素直な心

大好きなダンスをもっと上手に踊りたくて、糖質制限ダイエットを始めたらつい行き過ぎて、摂食障害を患ってしまいました。今は治すためにセラピーを受けながら、健康的なダイエットを模索しています。日々「私ってこういう人間だったんだ」と、病気から学ぶことがたくさん! 回復記録、揺り戻し記録、克服のヒント、素直な気持ちを書き綴っていきます★

心の底から、本気で「健康的に痩せよう」と思った(涙)

プロのダンサーのレッスンを拝見しました。しかも間近で、真横から……!!

 

細くて薄くて華奢な、とても美しい体。

でも、その「細さ」は、か細くはない。

しかるべきところに、きちんと筋肉がついて、動くとその筋肉がキュッと締まって陰影がつき、芸術作品のようにキレイ。

 

かといって、ムキムキとたくましいわけでもない。

細く長く引っ張って筋肉を使っていて、かつ柔軟性もあるので、あくまで「しなやか」。

 

しなやかでありながら、とてもパワフル!

この細い体のどこにそんなエネルギーがあるのかと驚くほど、力強く床を踏み、同時に体を引き上げて踊る。

力強いから安定感があり、生命力があふれてる……。

 

見ていて涙がにじむほど、美しくて。

これほどの体、そして技術を磨くまでにかけてきた努力は、どれほどのものだったのだろう。

しかもその努力には期限がない。プロとして踊り続ける限り、その努力と創意工夫はエンドレスだ。

 

彼女を見ていたら、とても強く「健康的に痩せたい」と思った。

こんなに強く「健康的に痩せたい」と願ったことはないかもしれない。

 

今までの私は「もっと糖質量を抑えなきゃ」とか「カロリーも低くしないと」とか「日に一食だけでいいや」とか、そういう無理をすることがダイエットだと思ってきました。

 

だから今まで、体だけじゃなく、心にまで「不健康なダイエット」を強いてきた。

それで摂食障害にもなってしまって、こんなに不健康な心身の私は、当たり前だけど、なりたかった私じゃない。

 

私がなりたかったのは、

パワフルに踊れる強さがあって、

しなやかで美しい筋肉を持った

「細い体」「華奢な体」でした。

 

私は確かに少しは痩せたけれど、

それによって心が蝕まれて

生きる喜びすら感じられなくなって、

下半身はむくんで太いままで

全然、願ったような体じゃない。

 

プロである彼女は、心身ともにとても健康的。その力強い生命力が、ただすっと姿勢を正して立っているだけで、伝わってくる。

だからあれほど細くて薄い体でも、人が心配するような不健康さが、カケラもない。当たり前だけど、アスリートばりの体力を使うので、毎日ちゃんと食べているしね。

健やかでパワフルで、健全な心を持っているからこそ、真剣に体と向き合って日々磨きをかけ、悩んだときも創意工夫を重ねて、乗り越えているんじゃないかな。

 

あんなふうになりたい、って心から思った。

もちろん、プロダンサーのような体にはなれないけど(笑)

 

理想的な体になれなかったのだから、私のダイエットは間違えていたんだ。

今まで「痩せた」と喜んで、その体に固執してきたけど、こんな状態の体(と心)に固執する意味がどこにあるんだろう?

 

これまで過食嘔吐を治すためには「きちんと食べることが大事」と、さんざん読んできました。そのために「一度、太る覚悟をしないといけない」「あとで体重は戻るから大丈夫」って。

 

以下で、ステップあやさんが書いてるようなことも、何度も何度も読んできた↓

 

ameblo.jp

 

●「食べない」ことで栄養不足に陥っているから、体はどんどんそれを吸収して、ダイエットしてるのに結果的に太ってしまう⇒だからまず栄養不足を解消する

●栄養不足のせいで、心は抑うつ状態になりやすくなり、ストレス過多になるから過食嘔吐が治まらない⇒だからまず栄養不足を解消する

 

栄養不足を解消するためには、今まで「太るのが怖いから」と避けてきたもの(私の場合は糖質やカロリー)を摂取する必要がある。

でも、それを阻むのが「一度、太る覚悟をしないといけない」ということでした。

 

ステップあやさんもそうだけど、ダイエットカウンセラーや ボディメイクの人たちも、こぞって口にするのが「太る覚悟」について。

 

「今の体型が理想的じゃなかったり、無理なダイエットを強いて不調をきたしているなら、ほかの方法でやり直しをすること。やり直すときは一時的に体重は増えるけれど、また元に戻っていくものだから『太る覚悟』も必要」

 

というような言葉を何度も何度も読んだ。

みんな必ず「あとで体重は戻るから大丈夫」って言う。

 

でも怖かった。

頭では理解できても、やっぱり糖質を摂り過ぎた日は「太ってしまう」と怖くなって、吐いてなかったことにしてしまう。

 

それで、お腹がぺったんこになって、一瞬は嬉しいの。でも、よく見ると下半身は相変わらず太い……全然、痩せていないし、理想的な体なんかじゃない。

 

頭のなかは、相反する想いで、ぐるぐる。

もっと痩せたい心と、過食嘔吐をやめたい心。

糖質やカロリーを摂ろうと頑張る心と、それじゃ太ってしまうと怖がる心。

 

相反する心がいつも行ったり来たりしているから、本気で摂食障害を治したいと思っても、なかなか本腰を入れて「よし、糖質をちゃんと摂ろう」とはならない。

いつまでたっても中途半端、でした。

 

でも、美しい体と健やかな心で力強く踊るダンサーを観て、私は思いました。

 

健康的に痩せよう。

そのために食べよう。

 

今まで「痩せたい心」を手放さなきゃいけないと思ってきたけど、それは違うんだよね。

「痩せたい心」は持っていてよくて、私が理想とする体を手に入れるために「まずは太ってもいいとする」。

 

最近のブログで、あやさんが書いていたこと、そのまんまです。

★太りたくない「から」食べよう、太ること覚悟しよう(え?)|摂食障害・生き辛さからラクになりたい人が読むブログ~18年の摂食障害を越えて

 

ちゃんと

食事と心身のつながり理解したら

 

太りたくない「から」食べよう、

太るの怖い「から」太る過程は覚悟しよう

 

って考えになったんだよ。

 

この言葉が、頭のなかに残っていたんだと思う。

それがダンサーさんを観ているときに、ピタリとつながった。

 

そう。太りたくないよ、痩せたいよ、って心はたぶん変わらない。

うちのママだっていまだに年中、言ってるくらいだし(笑)

 

だからその気持ちは手放さない。むしろ、とてもとても大事にする!

大事にするからこそ、健康的に痩せたいです。

今度こそ、心身ともに健康的にスッキリと細い体になりたい。

そのために今できること……それは、食べること。

 

体の栄養バランスを整えて、心身ともにストレスの少ない状態にして、その上で「私にとって無理なく痩せる方法」をつかんでいきたい。

 

食べるようにする代わりに、ふたつのことを決めました。

 

踊ることはやめない。

筋トレを日課にする。

 

鏡を見るのが辛いからダンスをやめたくなる日があるのだけど、体の細さばかりに注目するより、たとえば「ここの筋肉が使えるようになってきたな」とか、ボディバランスを見るようにしたい。

そのためにも最近、よく家やスタジオで筋トレをしているので、その習慣を続けていきたいです。

 

今日は大好きなポテトを食べました♡

あと、鶏つくね、鶏ももの塩焼き、煮たまごも。

途中で何度も、糖質量を計算したし、バランス的には明らかに脂質が多すぎるし、量も食べすぎだし……とか考えて、吐きたいよって思ったけれど、ぐっと堪えた。

好きなものが、私の体を作ってくれるんだ。それのおかげでパワーが出るんだものって思ったら「鶏と卵、じゃがいもに感謝」って思えた。

 

たくさん食べたし、たくさん考えごとをしたせいか、夕飯のあとすぐに寝落ちしちゃったのですが(汗)

起きたら不思議なくらい、お腹がぺったんこ。お通じもいい(これ大事)。

 

怖がる心はまだあるけれど、意識が変わってきてる。

あんなふうに美しく踊れるような、健康的な細い美ボディをいつの日か!!

そのために、今はまず食材と栄養素の力を借りよう……

おいしくいただきます。どうぞよろしくお願いします。

 

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