「満腹」サインを感じるためには
いつからだろう……
満腹中枢がきちんと働かなくなっていた。
厳密な糖質制限をして、そのあとカロリー制限もして、野菜ばかり食べて、いつも満たされない気分で、お腹が空いていて、でも食べたくなくて、食べられなくて。
そんな日々が続くうち、たとえば友達と外食して、相手が「お腹いっぱいで苦しい」「これ以上、食べるの無理」とか言うたびに、こう思うことが増えていった。
「私まだまだ食べられるけどな…」
「なんで私はお腹いっぱいにならないんだろう」
「自分があとどれだけ食べれば満腹になるかわからない」
「やっぱり私は大食漢なんだ、きっと太ってしまうんだ」
普段ほとんど食べていないのに、外食してアルコールが入ると、不思議なくらい、どこでも食べられてしまう。
胃は小さくなっているはずなのに、満腹だっていう感覚がないから、いくらでも詰め込むことができる。
だからよく、友達とバイバイしたあとに、ひとりでバーに入っておつまみを食べたり、コンビニでお惣菜を買ったりするようになった。
これが過食嘔吐のはじまりでした。
どうしても、お腹がいっぱいっていうサインが体から出ない。
たまに酔って過食している最中、もういらないなって思うときはあったけど、それより「今しか食べられないのだから、どうせ吐くし食べちゃえ」って欲求のほうが強くて、苦しくても詰め込んでた。
今ではようやく理由がわかります。
いつも厳しすぎる糖質制限&カロリー制限で、体は飢餓状態になっていて「もっと栄養を、もっとエネルギーを」って求めていたんだろう。
それがですね……
ここ最近、とくにお酒をぐっと控えて、ゆっくり食事を”楽しむ”ようになってから、ようやく、ようやく
ちゃんと「お腹いっぱい、満腹です」ってサインが出るようになりました(涙)
そのサインがあれば
「お腹いっぱいで苦しいから、もうやめよう」
ということはもちろんだけど
「そろそろ満腹になりそうだから、このへんで止めておこう」
って、少し手前で食事をやめることも可能。
普通の人にとっては当たり前のこと……こんな感覚もわからなくなってたんだ、って驚くことが本当に多いです。
私がちゃんと「満腹サイン」を感じるには、以下の条件が必要のようです。
↓
●お酒を飲みすぎない(最初の2杯まではOK、それ以降はお茶がベター)
●ゆっくりと、よく噛んで食べる(一口を大きくせず、少しずつ味わう)
●会話しながら食べない(会話中は話に専念し、聞き手のときだけ食べる)
●胃のあたりが温まってきたら、ちょっと間を置いて満腹度合いを確認
外食のときは難しい場合もあるし、毎回そううまくはいかないけれど……
まずは家での食事からこのルールに慣れていって、外食のときも、そういう食べ方・感じ方ができるようになれば、と思います。
ほんと、毎日が実験(笑)。ゆるゆると続けてみます!