3歩進んで2歩下がってもいい~ダイエットと摂食障害と素直な心

大好きなダンスをもっと上手に踊りたくて、糖質制限ダイエットを始めたらつい行き過ぎて、摂食障害を患ってしまいました。今は治すためにセラピーを受けながら、健康的なダイエットを模索しています。日々「私ってこういう人間だったんだ」と、病気から学ぶことがたくさん! 回復記録、揺り戻し記録、克服のヒント、素直な気持ちを書き綴っていきます★

回復のステップに必要な「気をそらす」こと

私が通う心療内科でおこなっているセラピーでは

「常に摂食障害であることに意識を向けず、ほかのことに夢中になって気をそらすうち、次第に『過食したい』という気持ちが薄れていく」

というのが目標になっています。

 

そして、この病気になってからさまざまな本や記事を読んできましたが、この「気をそらす」というのは、ひとつのキーワードとなっているように思います。

直接的に摂食障害のことを書いたものではなくても、多くの誘惑や禁断症状、鬱々とした気持ちなどから抜け出すために大切なのが「気をそらす」こと。

 

つまり「もっと大切な”ご褒美”のほうが、避けたいと思っている気がかりな対象よりも上位になる」ことが、抜け出すヒントになるようです。

 

たまたま見つけた記事で、興味深い内容のものがありました。

※「クーリエ・ジャポン」は会員制サイトなので有料記事ですが、途中までは無料で読めます(私は会員です)

 

〇1回目

courrier.jp

 

〇2回目

courrier.jp

 

書かれていることはシンプルで、以下のような内容です。

気にかけるべきことがあって、そのために行動すべきなのに、私たちはそうしません。それならば、いま現在の報酬になるものと関連づければよい──これが代替報酬です。

 

話者であるアリエリー教授はかつて、肝臓の病気で1年半もつらい投薬治療(ひどい副作用もあり)を続けたそうです。

でも彼は、見事にそれを乗り越えた。どうやって乗り越えたのか?

 

私は、自分のやる気を変える環境を「再設計」したのです。

私は自分自身と「取引」をしました。私は映画が大好きで、当時は時間が許す限り映画を観ていました。注射の日である月、水、金曜は朝一番にレンタルビデオ店へ行って、観たかったビデオを借り、1日自分のかばんの中に入れておきました。

そして、帰宅するなりビデオをセットして、自分に注射をし、再生ボタンを押していました。私の頭にあったのは、副作用でも注射でもなく、映画のことだったのです。

 

これを読んで「あっ!」と思いました。

以前、私が書いたこんな記事についてです。

 

keyonadiet.hatenablog.com

 

最近、また「家で過ごしたい気持ち」が高まってきています。

その結果、外でひとり酒をすることが減って、お酒を飲みすぎなくなり、過食嘔吐の回数が減った(私の過食嘔吐はアルコールと結びついています)のですが……

「早く家に帰ってゆっくりしたい」と思えているのは、続きが気になる本の続きを読みたい、という気持ちからです。

 

あとは、ずっと気になっていた海外ドラマのDVDボックスを、大人買いもしました(笑)

それと、自宅で食事を作る楽しさを思い出したくて(かつては料理が大好きだった!)食材を送ってもらえる宅配サービスにも申し込みました。

 

お金がかかって大変ですが、今はこういう「摂食障害(お酒を飲んで、過食嘔吐したくなる気持ち)から気をそらす」ためのアイテムをせっせと集めています。

そして、少しずつですが、功を奏しつつあります。

 

これを「代替報酬」と呼ぶことは今回初めて知りましたが「やっていることは間違ってないんだ」と確信でき、ちょっとした自信につながりました。

 

一気に治すことは難しくても、ちょっとずつ「これでいいんだ」「これならやっていけるんだ」を積み重ねていくうち、次第に「変わってきた自分」に出会えるはず。

小さなハードルを少しずつ飛び越えながら……ね。

 

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