小林麻央さんの言葉と、闘病における家族の愛
小林麻央さんが亡くなられました。
世代の近い彼女、闘病を綴ったブログをよく拝読して、どうか少しでも長く…と思ってきたので、昨夜は号泣してしまいました。
ブログを通して伝わる人柄が、性格が、似たところがあるような気がしいていたから。
頑張り屋で、しっかり者で、優しくて、人への愛がいっぱいで、
だけど、なんだか甘え下手。
大事な人たちを気遣いたくて、ちょっと無理をしてしまう。
自力なんとかしようともがいて、なんともならないと自分を責めて、ギリギリでようやくヘルプを出す人。
直接知ってる方ではないから、思い込みかもしれないけど……
ブログを読むたびに「そんなふうに気にしてしまう心、よくわかる」って共感してた。
私がまだ、摂食障害を自覚する前から。
さっき、ブログを読み直していたら、こんな投稿を見つけました。
どんなにつらくても、苦しくても、誰かがその様子をみて何とかしてくれたり、助けてくれるわけではない、自分から、何がつらいのか何が苦しいのか、何を助けて欲しいのかを伝えて、教えてください助けてくださいと口に出すことが大切だと改めて感じています。
病気の内容は異なるけれど、病になったときにこれほど人にヘルプを出すことが大切だとは、私も思ってもみませんでした。
もちろん病気の内容も重さも……まったく異なるのですが、それでも「病んでしまったら、ひとりじゃ踏ん張れないことに気づく」というのは同じなのかなと思います。
ひとりで強がってしまう性格だから余計に。
最近、母に摂食障害をカムアウトしたのですが、それ以来、毎日電話をくれます。
「あなたは頑張り屋だけど、昔から愚痴や相談をほとんどしなくて、心配なときがあった。親なんだから、何でも話していいのよ」
そう言って電話をかけてきてくれます。
でも、病気のことにはあまり触れなくて、ほとんど雑談。
あと「ストレスは溜まってない? ママも言うから、あなたも言うのよ」と言って、ちょっと聞いてよ〜的なトークが中心です(笑)
あえて病気の話ばかりせずにいてくれてるのが、本当にありがたいです。
「いい歳をして、親と毎日連絡取って、頼って心配かけて情けない」
と人から思われるんじゃないかって、前は怖かった。
でも、麻央さんと同じで、私も病気になってようやく人に甘えるとか、人を頼るとか、できるようになりたいと思えるようになりました。
それができないから病んだわけだしね。
今は「人にどう思われてもいい。まずは家族から、しっかり信頼して、甘えさせてもらおう」と思っています。
麻央さん、どうかどうか、安らかにお休みください。
あなたの言葉を、これからも病気と歩く人生のなかで、折にふれて拝読し、思い返していきたいです。
ご冥福を心より、お祈り申し上げます。