3歩進んで2歩下がってもいい~ダイエットと摂食障害と素直な心

大好きなダンスをもっと上手に踊りたくて、糖質制限ダイエットを始めたらつい行き過ぎて、摂食障害を患ってしまいました。今は治すためにセラピーを受けながら、健康的なダイエットを模索しています。日々「私ってこういう人間だったんだ」と、病気から学ぶことがたくさん! 回復記録、揺り戻し記録、克服のヒント、素直な気持ちを書き綴っていきます★

人から言われると傷つく言葉(過食症の思考回路)

最近、少しずつ、親しい人(母親と友人たち)に

「実は摂食障害を患っています」

と打ち明けはじめました。

 

カムアウトの詳細は改めて書きますが、誤解の多い病気だし、どういう心境でこんなに病んでいるのかが伝わりにくいとき、

「私は人から、こういう言葉をかけられると、こんなふうに感じてしまう」

という例を出すと「なるほど、そういう思考回路なんだ」って理解してもらいやすいように感じました。

 

そこで挙げている例がこちら。

過食症の思考回路が伝わりやすいかと思います。

 

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「よく食べるよね」 「そんなに食べるの?」「まだ食べるの?」

⇒頭のなかの誤変換

「やっぱり私は普通の人より大食漢なんだ! 普通じゃない量を食べてるってことは、やっぱり太ってしまうんだ!(吐かなきゃ)」

 

人と一緒にお酒を飲んで過食衝動が出てきて、だけど人前だから抑え込んでいて、それでも我慢ができず、おそるおそる「もう一品どう?」と聞いたときに、驚いた顔で「え~っ、私もうお腹いっぱい! 意外によく食べるよね~」と言われることがツライ。

 

冷静に考えれば、これはごく普通の会話で、摂食障害になる前は「そうなんだよね~」と笑って済んでいました。

 

でも今は、こう言われると即「食べすぎてるから、きっと体重が増加してるに違いない」と思って焦り、その焦りから「吐かなきゃ」「どうせ吐くなら過食しちゃえ」とコンビニで買い込んで過食嘔吐…という思考回路です。

※ここで「じゃあ食べるのを我慢しよう」とはならない点が過食症ならでは

 

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「それ食べていいの?」「糖質制限してるのに大丈夫?」「それ糖質多いよね?」

⇒頭のなかの誤変換

「ダイエットの成功者であるはずの私が、これじゃ『わかってない人(失敗している人)』みたいじゃない!? やっぱりこれ食べるのはやめなきゃ(吐かなきゃ)」

 

私が糖質制限をしているのは、周囲の人はみんな知っていて(自分で言いまくっていたから)、だから一緒にごはんを食べたときや、Facebookに食べものの写真を載せたときなんかは、ナチュラルな疑問として「それ食べていいの?」って聞いてくる。

 

これも冷静に考えると、ごく普通の会話ですよね。

なかには「自分も糖質制限に興味があって、教えてほしいから聞いてきてる」って人もいて、彼らはただ質問しているだけで、別に私のことを責めてない(笑)

 

なのに私の頭のなかでは「糖質制限してるくせに、こんなもの食べて大丈夫~? 太っちゃうんじゃないの? ふふふ」って、あざ笑われてるように感じてしまう。

ほんと被害妄想ですよ、これ……。

 

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「もっと食べなさい」「ちゃんと食べてるの?」

⇒頭のなかの誤変換

「私のことを太らせようとしている! そう言われても、絶対に食べないんだからね!」

 

これは、私のダイエットがあまりにストイックなことに心配した母親から、よく言われる言葉です(離れて暮らしています)。

もともと食べるのが大好きな家族なので、私がレストランであまり注文しなかったり、ごはんやデザートはいりませんって断ったり、一緒にいるときにデパ地下でお惣菜を買おうとしなかったりすると、かならず言われる。

 

心配してくれている気持ちはわかる。ありがたい(涙)

だけど、そう言われるたびに「以前の食生活にもどしたら太る」ことを思い出し、ますます頑固に「絶対食べない!」って意志を固めてしまい、その我慢が募って過食嘔吐…となってしまう。

 

そもそも、お腹がぐーっと鳴った時点で、お腹が空く自分が腹立たしくなり、「どうして人間は空腹になるんだ!」って、訳のわからない怒りを抱えるようなメンタルの持ち主なので……

ごく当たり前のことを言われても、まったく頭に入らない、響かないんです。

ごめんなさい。

 

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「もっとぽっちゃりしていたほうがかわいいのに」「もう痩せなくていいじゃん」

⇒頭のなかの誤変換

「そんなわけない! ぽっちゃりした私は不格好で、ぜんぜん好きじゃないもの。今だってこんなに太っているのに……もっと頑張らないといけない」

 

これも優しさから言ってくれてる言葉だとはわかってます。

別に「こいつを太らせてやろう」なんて思ってるわけじゃない。

私のこと、だましているわけじゃない。

 

だけど、過食症メンタルにとっては、こんなの嘘にしか聞こえなくて。

優しい嘘をついてくれてるだけ、本心じゃないでしょ、って思う。

 

今の自分はまだ太い、痩せている私が素敵、っていうのが大前提なんだもの。

摂食障害を自覚してから「太くない」「太いところがあってもいい」「太っててもかわいい」みたいな価値観を得ていかなきゃ治らない、とはわかってるけど…

それはエベレスト級に高いハードル。

 

だから、こういう「優しい嘘(まだ嘘だと思ってます)」は、まったく耳に入ってこないし、聞くと申し訳ない気持ちになってしまいます。

 

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「プロでもないのに、なんでそこまでダイエットするの?」

⇒頭のなかの誤変換

「ダンスが上手なわけでもないのに、痩せた体に固執して吐いてる自分が恥ずかしい……だけど、どうしても太りたくない。ダイエットは絶対にやめられない!」

 

ちょっと悪意のある言い方ですよね、これ。

私の場合は、親と男友達に言われたことがあります(女友達はこういうこと言わない)。

 

そりゃもうわかってますよ!

私のダンスは趣味。趣味なんだから、別に太ってても生活に支障はない。

実際、一緒に踊っている友達はいろんな体型の人がいるし、どんな体型でも素敵だなって人はたくさんいる。

太っててもセンスのいい人は上手に踊るし、ガリガリに細いと硬い踊りに見えて損なこともある。

 

でもね、生きがいって言ってもいいくらい、大好きなダンスなの。

鏡を見るたびに「ここがもっと細ければ、もっと美しく見せられるな」と思ってしまう。

痩せている自分が鏡に映るとホッとするし、この体型をキープするために頑張ろうって思う。

 

だから「プロでもないのに」って言われると、恥ずかしさと同時に頭にも来る。

「もうこの人と話したくない」って、シャットダウンしちゃう。

 

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もちろん、いちばん言われて傷つく言葉は

「あれ? 太った?」

ですけどね………(汗)

 

昔なら「そうなの~、やばい~」と笑いつつ、ダイエットしなきゃなあと思いつつ、まあいっかと諦めつつ、だったと思う。

でも今、もしも「太った?」なんて言われたら…想像するだけで、恐ろしい!!!

 

過食症メンタルを正していく道のり、まだ先は長いです…。

 

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