3歩進んで2歩下がってもいい~ダイエットと摂食障害と素直な心

大好きなダンスをもっと上手に踊りたくて、糖質制限ダイエットを始めたらつい行き過ぎて、摂食障害を患ってしまいました。今は治すためにセラピーを受けながら、健康的なダイエットを模索しています。日々「私ってこういう人間だったんだ」と、病気から学ぶことがたくさん! 回復記録、揺り戻し記録、克服のヒント、素直な気持ちを書き綴っていきます★

回復への試行錯誤①ひとり外食をやめてみる

あるときから、何かの義務か度胸試しのように「ひとり外食」をするようになりました。

建前上の理由は「ひとりで外食できるような大人になりたい」から。

 

もともと、私は外食が大好き(食にまつわる仕事もしています)。

それなのに、カフェやファストフードならともかく、ひとりでレストランに入るのが苦手。

ランチならともかく、ディナータイムにひとりぼっちで素敵なレストランなんて無理!

ましてやお酒を飲むことが中心のバーに、女ひとりなんて絶対無理!

と思っていました。

 

だけど外食は好きだから、もっと外食がしたい……

ということで、1年ほど前からあちこちのレストランやバーへ、外食に行くようになりました。

 

お店の人によっては「えっ、女性ひとり?」とビックリされたり、どう対応していいのかわからなさそうだったりもしましたが(笑)

こちらからフレンドリーに接しているうちに、店員さんもなじんでくれて、いくつか「行きつけの店」もでき、ひとりで外食する度胸がついてきました。

 

周囲には「ひとりで外食、かっこいいね」と言われ、鼻高々なところもあったし、私自身、思っていた以上に外食が性に合っていたのかなと思います。

あと昔から、ひとりで食事できるたら世界が広がるんだろうなぁ、という憧れもありました。

 

どんどん慣れて、ひとりの外食が心地よくなってきたのですが、自分でも「なんでこんなに、ひとり外食にハマったんだろう?」と不思議でした。

日増しに回数が増えていき、かつては好きだった自炊もほとんどしなくなった。

落ち着いて考えてみると、大きく分けてふたつの理由があります。

 

●友達と一緒だと、糖質の高いものを頼まなきゃいけない場合も出てくるけど、ひとりなら低糖質メニューだけを選べるから

みんな、私が糖質制限しているのを知ってるので、大抵は「あなたの食べられるものを選んでいいよ」と言ってはくれていました。

でも、やはり「あれもダメ、これもダメ」と言うのは心苦しかったし、目の前で糖質の高いピザやパスタを食べている友達を見る(私は手を付けない)のも、ストレスになっていた。

ときどき、相手を気遣って「今日はOK!」なんて言って一緒に食べ、ひとりになってから猛烈に後悔し「もういいや」って過食嘔吐したことも多々ありました。

※実はあとから、私だけじゃなくて、付き合ってくれてた友人もまた「一緒に食事するのしんどい」と思っていたことが発覚します(この話はまた別途)。

 

●アルコールを飲んで過食衝動が出たとき、ひとりならば好きなだけ注文できるから

私はアルコールとセットで過食衝動が出るので、友達と一緒に食事をしている最中に起きてしまうことがあって。

ドキドキしながら「もう一品どう?」と聞いたら「私もうお腹いっぱいだけど、まだ食べるの?」「ダイエットしてるのに、意外によく食べるよね」「糖質制限でもそれ食べて大丈夫なの?」と言われた経験が何度かありました(もちろん悪意なし)。

そう言われるが辛くて、怖くて……でもひとりなら、過食衝動が起きたときに人目を気にせずに頼める利点がありました(人前で無茶食いはしないので、ほどほどに……ですが)。

 

このふたつの理由から

そもそも最初から、ひとりで外食しているほうが楽」

というマインドが生まれ、ひとり外食にハマっていったんだな、と今は思います。

 

そのうちに、夜になるとかなりの頻度で「外食したい」と思うようになりました。

「今日は我慢」と思っていても、ふらふらと行きつけの店に行ってお酒を飲み、食べる(週2~3回ペース)。

酔ってくると「甘いものが食べたい欲求」が出てきて、どんなに我慢しようと思っても、かならずコンビニで菓子パンやお菓子を買い込み、帰宅して全部食べてしまう。

そして泣きながら吐いて、眠る。

 

それ以外にも、仕事の会食とか、友達と食事の約束とかもあるので、結局、週に4回は外食をして、酔って帰宅して過食嘔吐するようになりました。

 

私がなかなか自分が摂食障害だと気づかなかったのは、この外食癖にあって、もとは「私はアルコール依存じゃないか」と疑っていたのです。

アルコールのせいで頭がおかしくなってて、それで訳のわからないものを胃に詰め込んでるんじゃないかと。

なにしろ「私は糖質を完璧にコントロールできてる優等生」と思い込んでいるので、ダイエット(栄養不足)とつなげて考えることができなかったんです(苦笑)

 

だけど、あるとき、ひとりでよく外食に行く男友達と話してるときに言われた言葉が、耳に残りました。

 

「俺はひとりで飲みには行くけど、おいしいレストランにはひとりでは行かない。ひとりで食事するときは、牛丼とか定食屋でいい。だって、おいしい店は誰かと一緒に行って『これ、おいしいね』って話したいじゃん」

 

冷静に考えてみると「ひとりで食事しているほうがおいしい」ということは、私もなくて。

できれば、人と一緒にごはんを食べて「おいしいね」「これも試す?」「次いつ来る?」って、当たり前のことを話したい。

なのに、その本心を押し殺して「私はひとりで外食するのが一番好き」って思い込んでいた自分に気づきました。

 

しかもいつの間にか、順番まで逆転してた。

ひとり外食が楽しいからやめられなかったんじゃない。

ひとり外食が楽しくて、結果的に過食嘔吐していたわけではない。

心が過食を求めていて、もはや「過食嘔吐したい」から「ひとり外食に行く」っていう逆の思考になってた(涙)

 

そのことに先日気づいてから、私は、ひとり外食をやめてみようと思い始めました。

今すぐ完全にやめるのは無理かもしれないけど……

 

今、少しずつ、信頼できる友達に摂食障害だと打ち明けている最中です。

病気のことをわかってくれている彼女たちと、おいしいお店に行き、そのとき食べたいものをおいしく食べる。

その結果、過食嘔吐しちゃうかもしれないけど、今はまだ通院&治療を始めたばかりなので仕方ない。

 

人と一緒に笑いながら、おいしいものを食べる。

その喜びを少しずつ思い出すだけでも、回復に向けて少し進んでいけるんじゃないか。

今はそう思っています。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 過食症・過食嘔吐へ
にほんブログ村