摂食障害を自覚するまで③甘いものの誘惑
糖質制限ダイエットを始めて3カ月ほどで、初の過食嘔吐をした私。
でも、習慣化はしませんでした。
それよりも手を焼いていたのが、たまにやってくる「どうしても甘いものが食べたい」モード。
実は私、糖質制限をするまでは、ほとんど甘いものを食べませんでした。
たぶん、パスタとかご飯とかで、十二分に糖質を摂っていたから、体が欲さなかったんだと今は思うけれど(笑)
だから、急にやってきた「お菓子と菓子パンが食べたい欲」にビックリ…
と同時に、ちょっとショックだった。
糖質制限がうまくいっていて、周囲からも褒められて、自分で食欲をうまくコントロールできてることに誇りを感じていたから。
「甘いものがほしくなる」って考えがわき出る=私はまだまだ意志が弱いんだ、って。
↑ 完全に間違えた解釈(汗)
コンビニに入って、どうしてもお菓子が買いたくなって、でもその欲求を抑えるために、コンビニ内を30分もウロウロしたこともあります。
それだけ歩いていると冷静になれて「よし、我慢しよう!」って思えて、我慢できた自分が誇らしくなったもの。
だけど…もちろん、毎回はうまくいかなかった。
たまに夜中にネットでお菓子をお取り寄せしちゃったり、急に(それまで何年も食べていなかった)チョコパイが食べたくなって買っちゃったり…。
このころはまだ「過食」傾向が強くないので、大量に買い込むことはなかったし、一気に食べちゃうこともなかったのですが、
「お菓子を買ってしまった自分」が嫌で嫌でたまらなかったのを覚えています。
それでまた、そんな意志の弱い自分を責めた。
チョコパイ、包丁で半分に切って食べて、残りをジップロックに入れて冷蔵保存して、でも我慢できなくて、もう半分も食べちゃって後悔…なんてこともありました。
あと「どうせ甘いものを食べたくなるなら」と開き直って、低糖質スイーツやパンをネットで取り寄せていた時期も。
残念ながら、低糖質スイーツに頻繁に使用される甘味料「エリスリトール」が私は体にまったく合わず、それが多く入ったものを食べるとだるくなったり、気分悪くなったりするので断念しましたが…
そのせいで「普通のスイーツ」を買わざるを得なくなり、ますます自己嫌悪。
で、こんな生活が続くうち、また吐き始めてしまいました。
このときもまだ、嘔吐はさほど習慣化はしていません。だけど、
「少し前、食べすぎたときに吐いたとき、気持ちがスッキリした」
「吐いて後悔の気持ちもあったけど、ホッとした安堵感のほうが強かった」
という”気分”を覚えていたので、あまり抵抗なく時々(月3回くらい)吐くようになりました。
繰り返しになりますが、このときはまだ、過食ではなかったです。
お酒を飲んだときでも、低糖質にこだわったおかずを適量食べ、帰宅途中に大量に買い込むこともなく、普通に帰ってきてた。
それで冷蔵庫を開けると、数日前に買ったチョコ菓子が入っているので、それをひとつ、ふたつ食べてしまう、という程度。
それでもすさまじい後悔の念で、この「食べちゃった、どうしよう」という気持ちは、日増しに強くなっていった気がします。
せっかく頑張って糖質コントロールしてるのに、私ったらついお菓子をつまんでしまった!って。
いま思うと、そのころはもう体重もかなり落ちていて、ケトン体が回っていたと思うので、ひとつ、ふたつ、たまにお菓子を食べる程度は影響ないんですけどね…。
でも、そんな冷静な判断はできなくて、毎回ではないけれど、お菓子を食べたあとに吐くようになりました。
とはいえ「吐けばいいや」と思って食べることはなかった。
私は「どうせあとで吐けばいい」と思って大量に食べるようになることが、摂食障害という病気だと感じています。
このときはまだ、吐くつもりもなく、食欲に従って食べてしまって、帳尻合わせで吐いてた段階。
でもこの積み重ねが、心を蝕んでいくんです…。
余談ですが、食べたくなるお菓子にはブームがありました(笑)
ロッテのチョコパイ⇒ガトーフェスタハラダのチョコがけラスク⇒森永のパルム⇒ローソンのパイ生地のパン(クリーム入り)⇒無印良品のチョコがけバナナバウム⇒ハーゲンダッツのトリプルショコラ
これまでの人生、こんなに甘いもの(しかもチョコばっかり)を食べたことがなかったので、コンビニにはいろんなお菓子があるんだなと知りました…。
ではまた次回!