摂食障害を自覚するまで②初めて「帳尻合わせ」をした日
初めて過食嘔吐したのは、ダイエットを始めて3カ月くらいしたころ。
毎年楽しみにしているビールフェスがあって、その日も楽しみに出かけたものの…
そういえば、糖質制限してると、ビールもポテトもNGで、ドイツ料理楽しめないことに気付きました。行ってから(笑)
「糖質制限してると食べられるものが少ないなぁ」
なんて思いながら、なんとか見つけたドイツワインを飲み、お肉料理メインで食べて楽しんでいたのですが、ちょっと飲みすぎた(友達もかなり酔ってた)。
すでに満腹になっていたのに、帰り際に「半額ですよ!」の声に誘われ、目についたソーセージやチーズフライやポテトフライを買って帰りました。
そのときは、純粋に「明日、温めても食べられるものね」と考えていました。
だけどやっぱり出来立てがおいしいってことは、わかってる。
そんなわけでホロ酔いで帰宅した私は、いいにおいのするパッケージを開けて、ちょいちょいつまみ始めました。
いま思えば、このころはまだ「過食」というほどじゃなかった(全部食べ切らず、つまんだ程度)のですが、気づいたら満腹にもほどがあるほどお腹がふくれ、しかも禁じていたポテトや揚げ物も食べてしまったことに焦り……
酔っていた勢いもあって、つい「吐いてなかったことに」と思って、実行しました。
それまでの人生、ダイエットを気にしていた時期、自分から吐いた経験はありました。
ただ、それは「友達と食べすぎて、やばいと思って一回吐いた」というもので、習慣的なものではありませんでした。
過食嘔吐が習慣化する、なんて発想もなく、軽い気持ちで吐いた。
だから、まったく後悔もなく「もったいないことしちゃったな」くらいでした。
実際、この体験のあともすぐには習慣化しませんでした。
とはいえ、吐いた。
吐いて、なかったことにできると思ってしまいました。
しかも、かなり軽い気持ちで、後悔もなく。
振り返ってみると、この最初の体験がじわじわと私を「習慣化する過食嘔吐の道」に運んでいった気がします。
続きはまた次回に!